2013年10月27日日曜日

全てを知ることなんて出来ないからこそ。


今年出逢った人に

ミヒャエル・エンデというドイツ人がいます。

彼は児童文学作家です。

『モモ』という本が日本では一番有名です。

僕は彼の思想が大好きです。

——なぜ、好きなのか——

それは

僕の在りたい姿と僕の抱く感情を言語化しているからです。

だから

僕にとって彼はひとつの方向性です。

彼は僕にとって学ぶべき作品であり、いずれ超えなければならないものです。



エンデについて語り出すと止まらなくなるので

またいつか機会が来たら、少しずつアウトプットしていきたい。


この記事の表題は

『全てを知ることなんて出来ないからこそ。』




まず——『全て』について——

僕はこの世界の1%もわかっていません。

全てを知ることなんて出来ません。

けど、僕はその全てを知りたいと願っています。

おそらくそれは僕の中の暴力性がそうさせているのだと思います。

支配欲求ともいえる感情です。

この世の全てを知ったところできっとその満足感は一時的なものだと思います。

けど、僕は『全て』を知りたいのです。


——なぜ、『全てを知りたいのか』——

それは、この世界の『真実』を知りたいから。

この世界がどうなっているのか。

なぜ僕は生まれたのか。

死んだらどうなるのか。

なぜ人は対立するのか。

愛するのか。

生きるとは何か。

死ぬとは何か。

それを知りたい。

だから僕は『全てを知りたい』


けど、現実的に全てを知ることなんて不可能です。

時間は有限だし、どんどんどんどん学問が細分化されてるし…

新しいものが生み出されていってるし(完全なオリジナルはないと思ってるけど)

色んなものが発見されてるし、昔から語り継がれているものはいくらでもあるし。



今、全世界で約1億3000万種類の書籍が存在しているらしい。

それは何千年前のものから今、販売されたものまで全て含めて。

僕は読書が好きでおそらく年間80-100冊は読んできたと思います。

仮に今から

年120-150冊、それを40年間続けたとする。

そうすると40年後、僕は

5,000-6,000冊読めます。

けど…

それは全体の1%に過ぎません。

『全てを知る』ということと少しズレていますが

僕は全てを読むことは出来ない。

だからこそ

語り継がれてきたものを大切にしたい。

それが正しいとは限らないけど

きっと、より人間の本質に近いものがそこにあるから。

新しいものを吸収し、語り継がれてきたものも吸収したい。


知識を吸収することも大切だけど

その根底にあるもの

つまり

『真理』『思想』『観点』等

探求したい。

全てを知ることは出来ないからこそ

その判断基準や思想を通し

この世界の『真実』と思われるものを見つめたい。

自分の不完全性を認めることから始めたい。

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